情報処理安全確保支援士をやめた
情報処理安全確保支援士の消除申請を届け出たので、支援士資格を喪失しました。
この写真は僕のマジモンの登録証です。消除申請と一緒にIPAへ送付したのでもう手元にはありませんが。 ちなみに申請書類一式を送付したところ、翌日の昼にはIPAのご担当者様から申請を受領した旨のメールが届きました。 仕事が!早い!!ご丁寧に!ありがとうございます!!恐縮です!!!!
なんで支援士資格取ったの?
情報処理安全確保支援士の資格ができるより前に、情報セキュリティスペシャリスト試験に合格していました。 申請によって情報処理安全確保支援士の資格を取得できる『経過措置対象者』だった、ということです。
その『経過措置対象者』の申請期限は一律で2018年8月19日までと決まっていました。 で、日本にいれば申請なんて単純にめんどくさいだけの話なんですけど、 僕はマレーシアにいたんで結構悩んだんですよね。
まず、申請時にいろんな公的書類が必要なので申請それ自体が結構大変です。 そして登録だけでも数万円の費用がかかります。 さらにまぁ、これはいろいろなところで言われていることですが、資格自体のメリットが少ない。
とは言え、この時点ではWeb系へのシフトなんてまったく考えていなかったので 『将来また日本のSI業界で転職活動を行うことがあれば少しはプラスになるかもしれない』と考えた結果、 2017年10月の一時帰国の際に申請を行いました。手続きはハイパーめんどくさかったです。
とにかく、これによって2018年4月1日に情報処理安全確保支援士として登録されることになりました。
講習はどうするつもりだったの?
情報処理安全確保支援士になると、定期的に講習を受けなければいけません。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の受講する講習について:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
こちらのページに記載の通り、講習はオンライン講習と集合講習があります。 『オンライン講習を受ける年』『オンライン講習を受ける年』『オンライン講習と集合講習を受ける年』と、 3年間で1サイクルとなっており、これを順々に繰り返します。
ただし『経過措置対象者』のうち、試験合格日から一定期間が経っている場合には、いきなり1年目が『オンライン講習と集合講習を受ける年』になります。 これが厄介だった。
はい、こちとら普通にマレーシアで暮らしていましたので、(会社が業務の一貫と認めてくれたりとか、あるいは有休取って行くとかしないと)集合研修を受けるのは割としんどいです。 ただまぁIPA側もこういうケースは想定済みだったようで、海外勤務などのやむを得ない事情がある場合には申請によって講習受講を猶予してもらえるようでした。
ということで上述の申請を行ったタイミングでは、マレーシア在住を理由に講習受講を猶予してもらうつもりでいました。 マレーシアにいる間は猶予してもらっておいて、日本に帰国して転職した際にはその企業から講習費用を出してもらって……という算段だったわけです。
で、実際はどうなった?
いろいろあって、会社を退職してマレーシアを去ることが決まりました。 決まったのが4月より前だったので、この段階ではまだ情報処理安全確保支援士じゃありません。 よって講習受講猶予の申請もできませんね。 というか退職する以上(マレーシア国内での転職は考えていなかったため)いったんは日本に帰国することが確定していますから、 そもそも海外勤務を理由とすることができません。まぁまた別の国に出ていっちゃえば話は別ですが。
で。帰国後しばらくは次の仕事をどうするか悩んでいたのですが、Web業界に転身しようと決めました。 オンライン講習と集合講習を受講すると、受講費用がトータルで10万円かかります。 Web業界の開発を目指すのに、この10万円を払う価値はないなぁとさすがに思いましたよね。 もともとあまりメリットのない資格が、メリットのほとんどない資格になった瞬間……。
というわけで、もう12月あたりの時点で講習受ける気は無になっていたのですが、 講習未受講を理由に資格剥奪、というのも人としてどうかなと思いまして。 受講期限となる年度末のタイミングで、消除申請を出したということになります。
さいごに
もしまた将来的に情報処理安全確保支援士の資格が欲しくなった場合には、試験受けてサクッと取ればいいやと思ってます。 そうしたくなるくらい、魅力的な資格に変化してくれることを願っています。
記事カテゴリ: キャリア
投稿日時: 2019/03/27(Wed)
最終更新日時: